角の膨らみは積層型3Dプリンターの宿命でしょうか?
色々試したけど、劇的に改善されることはなかったです。
壁の薄さはまぁこんなものでしょう。
押入れから発見した使っていないスピーカー。
新たにエンクロージャーの作成に取り掛かろうと思ったのですが、色々問題点が残っているので、その問題点を解決してから作成していきます。
問題点
造形物を見てみると、角の部分が膨らんでいます。
ノズルの折り返しや、XとYが入れ替わる時にこの現象が発生している。

もう一つが壁の薄さはどこまで薄く出来るのか?
できるだけ薄く作る必要が出てきたので、3Dプリンターの限界まで薄くZ方向に印刷して、強度や奇麗さを見ていきます。
壁の薄さの限界
壁の薄さを1mm、0.7mm、0.4mmと3つのモデルを印刷してみます。
壁の厚さ0.4mmではスライサーソフトでは認識されているけど、印刷は出来ませんでした。
底面だけ印刷されてZ方向には印刷されていませんでした。
この3Dプリンターの限界値以下だったからない物と判断されてのだと思います。
壁の薄さの限界は0.5mmとなります。
※0.5mmは以前印刷できることを確認済
角の膨らみ
先ほどと同じモデルで「移動加速度」を変えて印刷してみます。

見た目ではわかりにくいですが、移動加速度を落とした方が角の膨らみが改善されています。
このパラメーターは印刷時間に影響するので、この程度しか変わらないのなら印刷時間を見て考えようと思います。
まとめ
壁の厚さは薄すぎる(0.5mm以下)と3Dプリンターが認識せず印刷が出来ない。
1mmより薄くすると積層跡が汚くなるので見た目を気にするなら1mmが限界、ただし強度は無い。
角の膨らみは移動加速度で軽減できるが期待したほどではない。
印刷速度を落とすことでしか改善されないなら、印刷時間が延びるだけなので、無理にパラメーターを探す必要性はない、気になるならやすりで削った方がいいと思います。
考察
角の部分が膨らんでしまう現象は直角に曲がるような印刷をするときでも、樹脂の供給量が一定なので曲がる時にノズルが減速しているため、角の部分に樹脂が多く乗っかっている物だと考えています。
曲がる時に樹脂のフローを下げればいいのですが、スライサーソフトでこの設定が見当たりません。
全体的にフローを下げてやることもできるけど、樹脂の量が足りず造形物がスカスカになってしまう恐れがあります。
印刷中の樹脂の量は1%から調整できます。
この1%のために何度も実験するのはさすがに大変だし、フィラメントが変わればこの設定も変わってくるはずなので、現実的ではありませんね。
改善できるパラメーターがどこかにあるかもしれないので、今後印刷するときに色々試してみます。
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