3Dプリンターで印刷したものの密閉性はどうなっているのか?
壁の厚さを変えて水を入れてみました。
水漏れしない厚さの限界はどうなったのか・・・
3Ⅾプリントした物の密閉性はどうなのか?
今まで作った物は薄くすると向こう側が透けて見える時がありました。
どの程度薄く作るとだめなのか、今までの経験から0.5mmはダメなのはわかっているので、よく使う2mmまで実験してみます。
実験用モデル
箱を作って、それぞれの底と壁の厚さを2mm、1.5mm、1mmにしてみます。
この中に水を入れて漏れたらこの厚さでは足りないということです。
印刷パラメーターは・・・
- レイヤー高さ0.3mm
- ライン幅0.4mm
- 充填率0%
水を入れてみる
実験は簡単です。
先ほど印刷したものの中に水を入れて、隙間があれば水が漏れるただそれだけです。
できるだけ一杯まで水を入れて適当な時間放置。
結果
1.5mm、2mmは漏れてなくて、1mm厚で水漏れが見られました。
厚さが足りずどこかで隙間が出来ているようです。

確認のためもう一度試してみたのですが、2度目は水漏れがありませんでした。
撮影した動画を確認しましたが、最初に水漏れがあったのは水を入れる時に漏れたものではありません、水を入れた瞬間に横から漏れているのを確認しています。
何故2回目は水が漏れなかったのか?
- 隙間に水が入り込んでいて、表面張力みたいなので穴をふさいでしまっていた。
- 色々触っているうちに隙間が埋まってしまった。
と言うことが考えられます。
裏を見ても3つとも濡れている様子はありません。
1回目と2回目では少し時間を空けているので、水が中に残っていたとは考えにくい、同じ条件なら1回目と2回目で結果が違うのは納得できない。
水没実験
3つとも逆さまにして水没させてみました。
隙間があればそこから空気が漏れてくるはずです。

結果は3つともに漏れはありませんでした。
裏からライトを当てる

1.5mm、2mmでは光は漏れていなくて、1mmは特に外周部分で光の漏れが多いようです。
まとめ
1mm厚は手で押さえつけると結構ふにゃふにゃになっていて強度がありません。
底の厚さは最低1.5mm以上は確保しておいた方がいいと思われます。
今回の実験テーマの「水漏れ」だけで言うなら、Z方向(壁の厚さ)は1mmでも問題ないようです。
X、YよりZ方向に印刷するときの方は密閉性が高いということが分かりました。
密閉性を重視するなら
- 底、上部・・・1.5mm以上
- 壁・・・1mm以上
単純な箱の形状ならこれぐらいあれば大丈夫なのではないでしょうか。
結局最初の水漏れは何だったのか・・・こういう実験では再現性が無いと困ります。
使っているフィラメントの状態、3Dプリンターの種類、印刷パラメーターによって結果は違ってくるので参考程度に見て下さい。
そもそも3Dプリンターで印刷したものに水なんていれることあるのか?
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