フィラメントは3DCADで書いたデータを3Dプリンターで出力するための材料で、FDM(熱融解積層方式)の3Dプリンターで使用されます。
樹脂(フィラメント)を熱で溶かしてノズルの先端から押し出し、積み上げ(積層)て印刷しています。
普通のプリンターのインクに当たるものだと思って下さい。
フィラメントの種類
現在フィラメントの種類は色々あります。
よく聞くのがPLA、ABSの2つではないでしょうか。
PLA
僕が普段使用しているのがこのPLA樹脂。
溶かしてから固まるまでの収縮率が小さく、印刷失敗が起きにくい。
3Dプリンターのノズル温度は200℃で使用していますが、実際は170℃程度で溶けると言われています。
印刷時に匂いが少ないのもPLA樹脂の特徴です。
実際に印刷している時、窓を閉め切っていても匂いはほぼありません。
欠点として、60℃ぐらいから柔らかくなる、素材が硬く後加工しにくいなどがあります。
夏に車内に置いておくとふにゃふにゃになります。
家の中で使う分には今のところ何の問題もありません。
ABS
収縮率がPLAに比べ高く、印刷時に冷えて固まる際に反ってベッドから剥がれやすい。
僕がABSを使っていない最大の理由です。
あと多少匂いもあるそうです。
印刷失敗の対策は色々調べているうちに対処法も解ってきたので、これから挑戦してみたいフィラメントでもあります。
※実際使っていないので、詳細はググってみて下さい。
値段
フィラメント(1kg)1つが安い物だと2000円、高い物だと3000円ぐらいします。
決して安い値段とは言えませんが、それほど使用頻度が高くなければ3ヶ月ぐらいは持ちます。
今はANYCUBIC純正フィラメントを使っていますが、過去に安いフィラメントも使用したことがあって、安い物はそれなりの造形品質になりました。
新品の時は普通に使えるが、純正に比べ劣化が早い。
この辺の劣化原因についても後日記事にしてみようと思います。
少々高くても3Dプリンターのメーカーが推奨している純正フィラメントを使うことをお勧めします。
どのフィラメントを使えばいい?
個人的な感想としては、最初はPLAで慣れてきたころにABS等の他のフィラメントを使うのがいいかと思います。
PLAは「印刷の失敗が少ない」と書きましたが、失敗しないわけではありません。
どのフィラメントを使ってもメリット・デメリットがあるので、用途に合わせて使うのが一番いいと思います。
車の中で使いたいのにPLA樹脂で作ったら夏は使えないとか・・・意味がないですよね。
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